トリオ協賛「とこなめ山車まつり」イベントレポート

こんにちは。トリオ編集部です。

だんだんと秋が深まり昼夜の寒暖差が大きくなってきましたね。風邪をひきやすい時期ですのでみなさんお気を付けください。

今回は10月13日(日)に開催された「第3回とこなめ山車まつり」のイベントレポートをお届けします。実はこのお祭り、トリオが協賛させていただいており、また実行委員を務めた社員もいるなど関係の深いお祭りなんです。山車や常滑市の伝統文化について説明つつレポートしていきますので、学びながらお祭りの様子をお楽しみいただければと思います。

山車について

みなさんは「山車」とはいったい何かご存知でしょうか。よく比較されているのが「おみこし」ですが、その違いを詳しく知らない方も多いかと思います。

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「山車」とは神社の祭礼の際に引く出し物の総称です。古くから日本では、神様は「山岳や山頂の木や岩などに降臨する」と言われており、その考えに基づいて山車は作られました。いわばお祭りの間、神様に降りてきて頂くための目印です。

そして神様をもてなすため花や人形、太鼓等で豪華に装飾されたり、山車に人が乗りお囃子(おはやし)などを披露することもあります。また山車には車輪がついているため、移動の際は人が引っ張って運びます。

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一方「おみこし」はお祭りの日に神様が目的地まで旅をするための乗り物であり、御宮の中に神様が居るとされています。そのため人が乗り込むことはできず、移動の際もお神輿を担いて運んでいます。

「山車」と「おみこし」、似てるようですが実は役割が異なっています。

常滑市の伝統文化

常滑市の伝統文化は他の地域の成り立ちと少し異なっていたようで、公式ホームページでは以下のように書かれていました。

“常滑市は南北に細長く、知多半島の東側では、阿久比町、半田市、武豊町に相当する地域的特長があります。 祭り文化にも、その影響が見て取れます。

例えば半田市は、全体的に集落が隣接しており、祭り文化もほぼ同一形態で形成されています。 それに対し、常滑市は広範囲に集落が点在し、それぞれの地域で独立した形で、祭り文化を形成してきました。その為、飾り馬など、山車祭りになる以前の古い形態である貴重な祭礼文化も残されています。

山車文化に至っても、中南部は半田の影響を受けた知多型の山車があり、北部は名古屋の影響を受けた 名古屋型の山車が保存されています。”

引用:とこなめ山車まつり公式

つまり常滑市は、隣接した地域に影響を受けつつも点在した集落ごとに文化が形成され、他の地域とは異なる文化の成り立ちがあることがわかります。そして「とこなめ山車まつり」は、そんな常滑市の地区ごとに形成された独自の文化を一堂に集めて披露する機会になっているのです。

伝統文化の共演!とこなめ山車まつり

第3回目となる今年は、常滑市の市制65周年に合わせて開催されました。一時は台風の影響により開催が危ぶまれましたが、無事台風一過の晴天のもと開催することができました。

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この山車まつりの見所は何と言っても常滑地区の山車が一堂に会して披露されるところ。常滑市のそれぞれの地区で祭礼の日が異なるため、一度に地区全ての山車を見る機会はこのお祭りを除き他には中々ありません。今回は15台もの山車が各地区から集まりました。

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常滑の山車には「名古屋型」と「知多型」の2種類があります。「名古屋型」はからくり人形を見せることに適した造りになっており、「知多型」は山車全体が木の彫刻で飾られているのが特徴です。上の写真でいうと、右側が「知多型」で左側が「名古屋型」です。どの山車も各地域を象徴するように装飾が異なっており、違いを見ているだけでも非常に面白く、これもお祭りの見所の1つだと感じました。

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そして今回の目玉であり非常に印象的だったのが、山車の入退場セレモニーです。各山車が会場に集まり入場および退場のセレモニーを行うものですが、15台の山車が全て集まるその迫力が圧巻。またそれぞれの地区が自分たちの山車に誇りを持ってパフォーマンスをする様子や、法被を着て力強く山車を引く様子に非常に感動しました。

その他にもお囃子(おはやし)等の地元の伝統を披露する時間もあり、常滑市に古くから根付いてきた文化の素晴らしさを実感しました。

まとめ

今回のテーマは「繋ぐ(つなぐ)」。人と人を繋ぐ、未来へ繋ぐ、想いを繋ぐなど、人や文化のつながりと継承を大切にしていきたいという想いを込めて開催されました。普段なかなか触れる機会のない山車の文化ですが、若い世代にも繋がり、お祭りに参加したり担い手として活躍してくれることで、後世にずっと受け継がれていけば良いなと感じました。

私たちトリオも、日本に古くからある素晴らしい伝統文化や習慣を繋ぐおまつりに協力できたことを嬉しく思います。そして大切な人と人との繋がりを生み、日本の美しい環境や文化を後世に繋いでいけるようにこれからも発信していきたいです。

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